このお宮様のお祭は8月10・11日という事で、旧暦を用いております。これは、全国的に見ると新暦が多いかという比率は考えたことは御座いませんが、明治6年に太陽暦が新暦に変わったときに、各神社は旧暦をそのまま使おうとした流れと、新暦にしようとした流れと2つありました。伊勢の神宮におかれましても、その明治の初めの頃の改革のときに今まで廃れていた儀式を起こした場合と変更した場合とがありまして、神宮様では、だいたい現在の太陽暦の日取りのほうに移しました。例えば、旧暦の9月15日というのは10月15日というように、日だけを月遅れで取り上げていることが非常に多いというわけです。
したがって、8月10・11日というのを新暦のつもりでいると勘違いします。と言っても、それ程理詰めの話ができるわけでもありませんが…。
私の希望として皆様のご理解が得られるならば、お天神様のお祭はなるべく早い時期に新暦の日付に移るほうがよいのではないかという気を持っているのでございます。
しかし、月の入る時刻というものが非常に<神輿の渡御>と深い関係が昔からあったということで、10日にすると月が上の方にまだある場合とか、入る時刻がいろいろ出てきて良くないという意見がすぐ出ることは承知しております。その点で日曜・土曜となりますと、最大一週間のずれがあります。何年かのうちには12時近くになりましても、お月さまが残っている場合も出てくるわけです。
この事について、皆様方が「今年は月が残ってしまってまずかったな」くらいのことに考えいるか、「月が出ているのではだめだ」とすすんで考えているか、皆さんの今後の考え方でやって行かなくてはいけないのであって、急に今日私が言ったからそうなるものではないということは分かり切っておりますので強くは申しあげません。
しかし、私はできたならば生活を乱さないために新暦の決まった日、例えば9月の14日・15日という日が旧暦の8月10日になろうが、5日になろうが、この日にするという方向に持っていくのが望ましい時が来るのではないかという事を最初に申しあげておきたいと思います。
このお宮様の祭典の日取りについてお話いたしましたが、以前は10日かかってやっておりました。それを、今は1週間日締めて行っております。10日以前に<祭事始>があったのが1週間前になっております。
また<(神輿の)渡御>のほうの関係ですが、昔は朝の3時とか4時頃であったのが今は警察の関係で(午後)12時頃になっております。
そしてまた、当日が土曜・日曜の関係で最大限度6日くらいの幅で移動いたします。すると、お月様が残っている場合も出てきます。したがって、昔のような渡御の信仰的な形態が変化しているという事を含みとして話を進めて参ります。