元天神の神事
<祭事始>というのは昔は旧暦の8月2日に行われておりました。この日、元天神で祭が始まります。
元天神についてお話いたしますと、明治20年頃赤松さんがご自分の地所に、あるいは村の人々と話し合いをなすったかも知れませんが、せんだって修復する前の建物を建てられたのです。しかし、その前は小さな祠があったらしいという事ですが、よく分かりません。
元天神のお祭りというのは、むこう(元天神の社)に御神体が無いと考えたいですね。というのは、当日こちら(矢奈比売神社)の宮司様が榊に垂れを付けた神の依代を作ります。それを神前で、神主の言葉で言うと神様に乗り移っていただいてそれを静かに抱いていってむこうの御本殿に納めます。そこに神様がおいでになる。要するに、こちらの神様がむこうへ一時移られたというような形でお祭りをするわけです。そして、その時の祝詞とはもちろん「今年のお祭りが無事に出来ますように、まず、元宮でお祭をお申し上げます。」というような意味のものです。これで<祭事始>が始まるのです。