神職の物忌みについて




 このようにして、神事も進んで、いよいよ神主はこのお社の中に住み込んで、お宮様で調理した料理以外は取りません。その上外出はしない、あるいは外の雑音を聞かない。例えば、新聞もテレビも何も見ない。
 私は(伊勢)神宮へお祭りに参加させていただいた事がありました神宮様のお祭りは前の日に泊まって、たった一晩清斎しかしませんでしたが、神宮様の宿舎に入ってお祭りを受けるときには新聞は一切読めません。お酒も一滴も飲めません。そして、食事は全て神宮様で作ってくれたものしかいただけません。ただ、煙草だけは吸ってもいいようでした。又、自分が持ってきた参考書という意味で本などは開いている人はありましたが、しかし、正式にはテレビ・新聞など一切使っていけません。したがって、伊勢においては古い形が非常に尊重されているのです。
 ですから、お天神様あたりでも浜垢離から帰ってくると、昔はそういう形をとられた。それが神主の<参籠>−ここ(神社)に住み込んで支度をする−という形で残っていると思います。
 だから、皆様方も考え方によっては浜垢離から帰ってくると、自然に自分の生活を慎んでいるおもむきがあると思います。
 ということで、お宮様ではこうしているということを紹介しておきます。
 それから後、はだか祭の前の日のことに移るわけです。



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