日印友好協会柔道クラブ発足のご挨拶




道場正面に集合するクラブ員

新道場での稽古風景

ラマ僧による道場の繁栄と安全を祈る儀式

トレーニング設備

オープンセレモニーにおける模範試合(野外特設試合場)

オープンセレモニーで挨拶を述べる三浦守事務局長
    拝啓 皆様に於かれましては、益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。

 さて、私たち日印友好協会は日本とインドの友好の拠点となる日印友好会館の 建設を目標に掲げ、皆様から資金援助を頂いてまいりました。
しかし、その後の経済情勢の激変、長引く不況などにより(つまるところ私たち の協会としての力不足ということに他なりませんが)、どうしても会館建設を達 成する目処がつかなかった状況でした。しかし、その間も、私が指導してきた印 度の柔道選手たちは着実に成長し、コーチとして指導にあたる人材も充実してま いりました。

 私たちは、以上のような状況を踏まえて協議を重ねました結果、まずは今、出 来るところから出発することにいたしました。

 具体的に申しますと、私が活動の拠点にしているインド北西部、パンジャブ州 アムリトサルという街にある、ポリス・パブリック・スクールを道場として借り 受けることができました。それを機に、私たちが1998年に設立した、日印友好協 会柔道クラブも本格的に始動することになりました。協会のメンバーで、柔道コー チでもあるアルン・バラとジャスビール・シンが専属のコーチとして指導にあた ることになります。

 さて、問題は設備です。それまでの道場で使用していたボロボロの破れマット では、とても充分な稽古に耐えうる状況ではなく、私たちは畳も新規に購入する ことにしました。しかし、日本の畳を購入するには充分の資金がなく、結局、イ ンド国内のスポーツメーカーと相談、何社かを当った結果、最も良心的かつ意欲 的に”インド式タタミ”の開発に取り組んでくれたスタッグ・インターナショナ ル社と契約を結びました。そしてこの度、道場に、スタッグ社と当協会の協同開 発という、インドでも初めての試みで完成した畳、約80枚が敷き詰められたので す。

 皆様から頂いた基金は、畳の購入、ロッカー及び道場のトレーニング機器、等 に充てさせていただきました。ご協力、誠にありがとうございました。

 勿論、私たちは当初の趣旨を決して忘れたわけではございません。今後、ここ を拠点として、柔道のみならず幅広い意味での日本とインドの友好の架け橋とな れるように頑張っていく所存でございます。

 道のりは遠くとも、日印友好会館建設の夢はずっと持ち続けてまいります。

 今後ともご指導、ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

敬具

1999年11月吉日
三浦 守
4352 RANJIT PURA P.O.KHALSA COLLEGE
AMRITSAR PANJAB INDIA
日印友好協会






当協会の活動は、『アジアの新しい物語』(野村進著・文藝春秋社刊)に紹介されております。
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◆E-Mail:miura_mamoru@aikij.com