日印友好会館設立の趣意


 私、三浦守が初めてインドを訪れたのは1985年6月のことでした。 当時、私は由利徹先生のもとでコメディアンを目指して修行の日々を送っていました。 ある日、海外に行ってみたいと思い立ち、どこに行こうかといろいろ悩んだ末に、 未来を見るのであればアメリカ、過去ならばインドだという考えに達しました。 現在の日本は未来に向けて邁進している国だと思い、それならば、 何も慌てて未来をのぞく必要はないとインドに渡ったのです。

 インド滞在中、ふとしたきっかけから柔道のコーチをするようになり、 気が付いたときには全インド15万キロを旅していました。 驚いたことにインドでは非常に柔道が盛んで、 大人から子供まで多くの人が柔道を習っています。 しかし、残念ながら、まともな畳のある道場らしい道場もなく、 ほとんどの人達が狭い教室にマットを敷いて稽古をしている状態です。 そんな恵まれない環境の中でも、彼らは柔道を通じて色々な面で日本に憧れ、 日本を知りたがっているのです。そんな彼らと共に生活をしている中で、 いつしか彼らと「畳のある道場」で稽古が出来るようになればと願うようになりました。 そこで道場建設のための第1歩として、日本とインド、両国の人達に呼びかけ、 4年がかりで日印友好協会を設立し、 1992年5月11日にインド政府の正式な認可を受けました。

 柔道を通じて「日本の心」を8億3千万人のインドの人達に紹介したいと願っています。また、この会館は柔道のみならず、日本とインドの文化をお互いに紹介する場にもしたいと考えております。

このような大きな目標に向け、日本とインドの間に「友好の橋」を架けることに情熱を捧げる決心でいます。どうか「日印友好会館」建設のための資金援助を宜しくお願いいたします。

 

日印友好協会 事務局長 

三浦 守



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